第73回数学教育高大連絡協議会 参加(申込み)の皆様へ

【「誓約書及び所属長等の確認」ご提出のお願い】

 公益社団法人日本数学教育学会主催の数学教育高大連絡協議会は、令和元年に第68回を迎えた「大学入試懇談会」を引き継ぎ、その内容と形態を見直して実施する事業です。大学入試懇談会は、「高大接続の推進に向け互いの理解を深め合う機会として、大学入試問題に関する講評を通して、現在求められている数学的能力や人物像などとともに、高等学校における数学教育の現状と課題を共有し、指導の充実・改善を図る。」ことを目的とし、数学教育の改善が入試の改善に、入試の改善が数学教育の改善につながるという考えから本学会の事業として実施してきました。

 当然のことですが、講演者の講評や講演の内容に関して、著作権が講演者に帰属することを参加者の皆様にご理解いただくとともに、その管理・活用に関しては慎重を期し、節義ある態度で臨んで頂くことをお願いして参りました。しかしながら、「第62回大学入試懇談会(平成25年5月実施)」における参加者が会場内において無断で撮影した画像等をネット上に流出させ、著作権が侵害されるという非常に残念な事案が起きてしまったことから、平成26年度の大学入試懇談会を中止とした上で、再発防止に向けた検討を重ね、会場での撮影・録音等の禁止、講演者の許可なく冊子やWeb媒体を通じた講演内容の掲載・発信等の禁止等の徹底について、参加者の皆様にご確認いただき誓約書を提出していただいて参りました。

 ところが、遺憾ながら、「第68回大学入試懇談会(令和元年5月実施)」における参加者が、ある出版社から発行されている冊子に、本学会の大学入試懇談会に関する守秘義務に反する記述を掲載していることが判明し、当該の出版社から直ちに回収している旨の報告がありました。この事態を受けて、令和3年度の大学入試懇談会を再度中止とし、学会としての対応を検討してきたものであります。

 その結果、これまで継続してきた大学入試懇談会の内容や形態を見直し、参加者による著作権侵害や肖像権侵害、個人情報流出のリスクを回避するための方策をとることを前提に、公益社団法人として価値ある取り組みを継続することといたしました。具体的には、名称を「数学教育高大連絡協議会」と改め、入試問題を中心とせず、高校教員と大学教員の協議を通して高校数学教育についての理解を深める場として位置付けました。したがって、本協議会の構成・形態は、この趣旨に基づいたものとなっています。

 また、参加者の皆様の自由な協議を保証するためにも、著作権、肖像権、個人情報等の保護が欠かせないことから、参加者の皆様には、誓約書のご提出とともに、本協議会の趣旨と誓約書の内容を理解していることを所属長等にお伝えいただき、そのことの確認を記した文書のご提出を参加の条件とさせていただきます。なお、万一問題が生じた場合でも所属長等の方に責任を負っていただくものではありません。

 趣旨をご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。

誓約書[MS WORD] 誓約書[PDF]
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